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大吉タクシーが教えてくれた運の作り方

2026年05月01日

京都でタクシーに乗ったときのことです。走り始めてしばらくすると、運転手さんが「お客さん、ラッキーですよ。この車は『大吉タクシー』です!」。そして「開運」と書かれた小さな袋を手渡たされました。袋の中には5円玉が入っています。そして、運転手さんのヘッドレストの裏には、「大吉 大願成就、あなたの努力は報われます」と書かれたプレートが貼り付けてあります。「うちの会社のタクシー500台のうち40台ほどが大吉タクシーで、京都市内には1万台のタクシーが走っているから、大吉タクシーに乗れるのは0.4%の確率です。」とのこと。このタクシーに乗れたのはとても幸運だそうです。これは、都タクシーという会社が受験時期に合わせて走らせている特別仕様のタクシーで、このタクシーに乗っただけでテンションが上がるステキなサービスです。しかもお金をかけずに、サービス向上できるなんて素晴らしいアイデアです。

人は「思いこむ」ということがとても大切だそうです。「ラッキー」について研究をする第一人者であるハードフォードシャー大学のワイズマン氏によると、自分が幸運だと信じている人は、運を呼び込む傾向があるそうで、ワイズマン氏は「幸運な人と不運な人は、自分のいい運や悪い運の本当の原因についてはほとんど認識していないが、彼らの考え方や行動が彼らの運命の多くを左右している」と話します。つまり、生まれながらに運が悪い人などいなくて、大切なのは、思いこむ力だということです。運がいいと信じることで、視野が広がり、行動力が上がって「ラッキー」を掴むことができるとなるそうです。(SBクリエイティブ「科学的に証明された すごい習慣大百科」堀田秀吾 著)この大吉タクシーには、受験生の問い合わせが殺到しているそうです。

このように簡単に上げられるのがモチベーションですが、なかなか上がらないのもモチベーションです。著者の堀田秀吾氏は、誰でもメンタルが落ち込む時期があるし、新しい行動を始めるのが億劫だったり、続かなかったりするのは、その人の意思の弱さではなく、脳の初期設定に原因があるといいます。私たちは「こうしよう」と頭で考えて、そして身体に命令を出して動作に入ると思っています。だから、そういう気持ちにならないから動き出せないと思っています。しかし、堀田氏は逆だと言います。「脳科学者や心理学者の間では、体の動きを感じて意識が働き出すという考えが、いまでは常識になっています。」たとえば、ジョギングを始めるとき、「走りだそうという意識」より先に、「体が動きはじめている」そうです。カリフォルニア大学で行われた実験では、動作を行う準備のために脳に送られる信号が、動作を行う意識の信号よりも350ミリ秒も早く送りはじめられていることがわかったそうです。体から「元気に動いている」という信号が脳に送られてくると、脳は「自分はいま、元気なんだ」と判断して、より元気になるように神経伝達物質を送ろうとします。「ランナーズハイ」というものがありますが、そういう状態が生じるのは、体の動きに合わせて脳が勝手に神経伝達物質をドンドン送り込むのでそうなるそうです。他にも、無理にでも笑顔をつくると「私はいま、楽しいんだな」と脳は判断して楽しくなっていくし、やる気がないときも無理にでも体を動かすと「お、エンジンがかかっているな、ガソリン(やる気)をどんどん送らなきゃ」となります。

ただ、堀田氏は著書の中で、自分の気持ちに反して笑顔をつくると気分がさらに落ち込むとも書いています。「笑顔には、ストレスを軽減させる効果があるといわれますが、悲しいときに無理をして笑うのは逆効果になります。落ち込んでいるときや悲しいときは、無理して笑う必要などないのです。」自分の気持ちに反して笑顔をつくると、気分がより落ち込むそうで、うれしいときには我慢せずに笑って、悲しいときは無理をして笑うのではなく、素直に泣いたり落ち込んだりしたほうがいいそうです。涙を流すとストレスも一緒に発散されるので、気持ちも晴れます。思いっきり泣くと、妙に気持ちが落ち着いた経験があると思いますが、それは偶然ではないそうです。脳の働きを理解して、うまく脳をだましながら、自分の生活に活かしたいものです。

特定社会保険労務士 末正哲朗

◆最新・行政の動き

パート・有期 改正同一賃金指針を周知 法施行規則と併せ転換制度の公表促進も

 厚生労働省は、パート労働者と有期雇用労働者の雇用管理改善や職業能力開発に関する施策の基本事項を示す新たな短時間・有期雇用労働者対策基本方針の案をまとめました。依然として正社員との賃金格差が存在していることから、今年10月に施行・適用が予定される改正パート・有期労働法施行規則や同一労働同一賃金ガイドラインなどの積極的な周知を通じ、均等・均衡待遇の確保を進めるとしました。改正施行規則では、待遇差に関する説明義務の運用改善を図ります。基本方針は正社員転換の推進も取組み事項として位置付け、自社制度の内容・実績などの情報公表を促進するとしました。

 新たな基本方針案では、パートなどを巡る課題として、公正な評価による公正な待遇の確保や、待遇に関する労働者の納得性の向上を挙げました。労働条件が不明確になりやすく、通常の労働者との間における待遇差の内容などが分からない場合もあることから、雇用管理改善の措置や、待遇差の内容・理由について適切に説明を受けられるようにする必要があるとしました。課題解決に向けた今後の施策の方向性として、均等・均衡待遇の確保を通じた待遇改善と、不本意ながらパートなどで働く非正規雇用労働者に対する通常の労働者への転換制度の推進を挙げています。

 均等・均衡待遇の確保に向けては、どのような待遇の相違が不合理または不合理でないのかについて周知に努め、事業主に必要な措置を講ずるよう促すとしました。10月施行予定の改正施行規則では、雇入れ時の労働条件明示事項に、「待遇の相違の内容および理由等に関する説明を求めることができる旨」を追加しています。

 パートなどの希望に応じた通常の労働者への転換に向けては、自社の転換制度の内容や実績に関する情報を労働者に提供したり、ウェブサイトを通じて公表したりするといった自主的な情報公表の取組みを支援するとしました。

◆ニュース

外食業の受入れ停止 特定技能1号上限超えで 入管庁

 出入国在留管理庁は外食業分野の特定技能1号の在留資格について、4月13日で受入れを停止しました。5月ごろに受入れ上限である5万人の超過が見込まれる状況にあるとしています。

 具体的な運用は、4月13日以降に受理した新規の申請は不交付とします。13日以前の申請は受入れ上限の範囲内で順次交付となりますが、現に在留している外国人の資格変更許可申請を優先的に処理するため、交付までには相当な時間がかかるとしました。

 外食業分野の特定技能1号への切替え申請についても、4月13日以降の申請は原則不許可となります。ただし、現に外食業分野の特定技能1号で在留する者からの転職などに伴う申請は通常どおりの審査を進めていきます。例外として、医療・福祉施設給食製造作業の技能実習の修了者や、外食業分野にかかる特定活動での在留者からの切替え申請については、受入れ上限の範囲内で順次許可します。

70歳まで報酬維持も 4月から65歳定年制に 大末建設

 中堅ゼネコンの大末建設㈱は今年4月、定年年齢を65歳まで延長したうえで、70歳までの再雇用制度を整備します。定年前と同等の職責を担う場合は、報酬を100%維持します。職責は個人の希望を聞き取って決定しますが、同社広報部は「基本的には定年前と同様の業務を担ってもらうことを想定している」としています。

 役職に関しては、65歳の定年時に自動的にポストオフし、昇格も停止します。一方で、年間評価に基づく昇給は引き続き行います。処遇面で再雇用者が定年後も誇りとやりがいを持って働ける環境を整備し、次世代へ技術継承を進めていきます。

 職責や業務範囲を制限した働き方を希望する社員には、柔軟に対応するとしました。短時間・短日勤務も可能としています。

 65歳の定年までは、入社時から一貫して同一の制度を適用します。年齢を理由とした給与の一律減額やポストオフは行いません。退職金については、定年延長に合わせて65歳まで積み立てます。


カテゴリー:所長コラム


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