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10月から変わる暮らし、働き方

2015年10月09日

あっという間に今年も10月。すぐそこに年末。そのあとが、うちの息子の高校受験。

毎年、時間の進み方がどんどん早くなっています。

この10月から、世の中の暮らしや働き方にいろんな変化が生じます。まず、日々の暮らしをみると、政府が物価目標2%を掲げてきましたが、実は日本のインフレ率は再びマイナスとなっているようです。

これは現在の世界的な原油安が大きく影響しているということのようですが、安倍首相がアメリカで連呼した「経済、経済、経済だ!」っていうのを本気でお願いしたいところです。そんな中、厚生年金の保険料率が0.354%上がり、報酬の17.828%に上がります。先日、公的年金の負担と受給の格差という記事が新聞の紙面に載っていました。

記事によると、厚生年金では、現在70歳の人は、負担した保険料の約5.2倍の年金額が受給できるのに対し、現在30歳の人は約2.3倍にしかならないということです。そして、2014年の家計調査において、一世帯当たりの貯蓄残高が発表されています。世代別にみると、30代で610万円、60代以上の世帯ではなんと2,400万円超となっており世代間の格差があらゆるところで目立ち始めています。賃金アップが伴っていない家計においては、気持ち的にも、やりくりは厳しそうです。

その他の年金や雇用においても変化があります。まずは、公務員や私立学校教職員が加入する共済年金が、厚生年金に統合されます。公務員の年金制度の優遇については、これまでいわれてきたことですが、厚生年金と一緒になったからといって世の中が公平になるとはいかないようですね。

労働においては、労働者派遣法が改正され、1つの派遣先の職場で働く期間が、3年までになるといった規制緩和が行われます。結果として派遣社員の使い方が、大きく変わりそうです。

そして、都道府県ごとに決められている最低賃金が、全国平均では18円アップで798円となります。石川県の最低賃金は、735円となっています。

そして、なんといっても「マイナンバー」ですね。この10月から、マイナンバーが各世帯に通知され、制度が本格的に動き出します。私の事務所にも、9月に入り、マイナンバーの問い合わせが急増しています。あまり、世の中に煽られることなく冷静に対処すべきだと私は考えています。そこで、内閣府が出している「6つの導入チェックリスト」を参考にしてみてください。

1.マイナンバーを扱う担当者を決めましょう。

2.マイナンバーを従業員から取得する際は、利用目的を伝え、番号の確認と身元の確認をしましょう。

3.マイナンバーが記載された書類は、カギがかかる棚や引き出しに保管しましょう。

4.ウィルス対策ソフトを最新版にするなど、セキュリティー対策を行いましょう。

5.退職や契約終了で従業員のマイナンバーが必要なくなったら、確実に廃棄しましょう。

6.従業員にマイナンバー制度周知のための研修や勉強会を行いましょう。

お分かりいただけたかと思いますが、国が言っていることは、そんなに大げさなことではありません。マイナンバーを扱う担当者を決めて、番号を集めたらカギのかかるところに保管する。そして、インターネットにつながっているパソコンに保管するのであれば、せめてウィルスソフトは最新版にしましょうね。ということです。なんてことないですよね。

ちなみに、10月1日から、JR東日本などで、優先席付近で携帯電話の電源を切るよう求めてきたマナーの呼びかけを緩和して、「優先席付近では、混雑時には携帯電話の電源をお切りください」という呼び掛けに変えたそうです。携帯電話の性能向上で電波出力が弱まったため、総務省が指針を緩和したということだそうです。こんなこともありました。


カテゴリー:所長コラム


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