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「人の才能」

2018年03月26日

今年の7月17日に50歳になりました。なんとなく感慨深いものがあるもんです。感謝を伝えたくて母親にネックレスをプレゼントしました。最近、人からよく言われることがあります。「末正さんって若く見えますよね!」って。で、「何歳くらいだと思ってたんです?」って聞くと「44、45歳くらい」って。「50歳とほとんど変わらないじゃん!」っていつも突っ込んでます。

息子も大きくなりました。高校2年生になり、先日は修学旅行に行ってきました。あっという間ですね。中学生の時の修学旅行は、大阪のUSJだったので、お土産にキャラクターモノのネクタイがいいなとお願いしたところハリーポッターが映画でしめているそのまんまのネクタイをもらいました。さすがに身に着けるのは恥ずかしくて大切にとっておいてあります。良い思い出です。もう少しで息子も家を出ていくんだなぁと思うとさみしいものです。

オリエンタルラジオの中田敦彦さんが今月、「天才の証明」という本を出しています。中田さんはさまざまな場面においてすごい才能を発揮している芸人さんです。その中田さんが「才能」について語っています。

「僕は常々、1つのグループや企業の中にいて合わないとか力を発揮できないと感じている人は、環境を変えるべきだ。フィットする環境さえ見つかれば、どんな人も誰にも負けない才能を発揮できるし天才になれる。そう確信しています。

ある場所で無能と呼ばれる人間が、ある場所では天才と呼ばれることがあります。もちろん、その逆も。天才物理学者のホーキング博士だって、漁船に乗れば無能です。彼に漁業はできませんよね。あまりにも当たり前のことなのに、多くの人は「これがルールだから」と自分のいる場所の評価基準でがんばってしまいます。」

東芝が「サザエさん」で48年間続けてきた番組スポンサーを降板しなければならなくなるほど経営が悪化していたり、神戸製鋼が検査データを改ざんしたり、相次いで自動車メーカーが新車の無資格検査が発覚したりと大企業の経営基盤が揺らいでいます。こういった大企業は、有名大学を出て入社することさえできれば、将来は安泰と言われてきた企業ばかりです。これまでの、一生懸命に勉強して良い大学に入って、良い会社に入ることに価値がありましたが、そうではなくなってしまったということなのではないでしょうか。他人の価値観で生きることに幸せがあるのではなくて、自分の価値観を大切にして生きることに意味がある時代になったように感じる出来事です。

あるお客様とお話をしていてなるほどと思ったことです。「ダメな社員を辞めさせたいときの話し方です。あなたはこんなところが出来ていないし、うちの会社に合っていない。だけど、あなたには他に良いところがたくさんあると思っています。他の会社では、良いところを活かして活躍できるかもしれないけれど、うちの会社にいる限りあなたはダメだと私は注意し続けなければいけない。それはお互いに不幸なことじゃないかな。」こんな話を面談でするそうです。経営者は、従業員を見るときにダメなところに目が行きがちになりますが、よく言われることですが良いところも見る必要があると話されていました。

松下幸之助さんは、「道をひらく」の中で、「この世の中は持ちつ持たれつ、人と人との協同生活によって、仕事が成り立っている。暮らしが成り立っている。この協同生活を円滑に進めるためには、いろいろの心くばりが必要だけれども、中でも大事なことは、おたがいにまわりの人の長所と欠点をよく理解しておくということである。」と書いています。暖かい心で長所を活かし短所を補うことが経営者にとって大切ということです。しかし、これからの時代は、人はイヤなことやしたくないことはしない、したいことだけやるという生き方もありそうです。

特定社会保険労務士 末正哲朗


カテゴリー:所長コラム


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